| |
|
| |
| 8月のお題「100円パーキング」 |
 |
8月1日に国税庁が平成19年分の「路線価」を発表しました。
東京圏では平均13.1%上昇したそうです。
都内の住宅地をいくつか昨年と比較してみましたら
約10%高くなっていました。
最近はバブル期並みの勢いで商業地域などは取引がされているので
それに引きづられて全体的に地価が上昇しているのでしょう。
これから家を買おうと思っている人や
親が広い土地を持っている人にとっては気になる話題ですね。
最近、住宅地の100円パーキングが目に付きませんか?
都内のある住宅地にも、最近100円パーキングが出来ました。
需要はそこそこある様ですが、そんなに儲かるとは思えません。
ところで、相続の時の遺産の金額はどうやって計算するのか
ご存知でしょうか?
大原則は、相続や贈与があった日の”時価”となります。
現金や預貯金はその金額そのものですね。
上場株式なら、その日の取引価格がベースです。
建物はちょっと違います。
減価償却資産と言って、年々その価値が下がっていきます。
実際には固定資産税の評価額を使うことになります。
毎年5月頃に固定資産税の納付書が送られてきますが
これに記載されている金額です。
通常は、固定資産税評価額=相続税評価額です。
土地の場合はちょっと複雑です。
先ほどの100円パーキング(A土地としましょう)の場合
近隣が坪250万とか300万円で売りに出ていましたから
60坪としても1億5千万円の価値はあるのでしょうが、
相続税では、先ほどの「路線価」というものをベースに計算します。
都心部は全ての道路に対して、その接している土地の平米当りの単価が
付されているのです。
つまり、路線価×土地の面積=土地の金額 となります。
郊外の土地などはもう少し簡単で、地区により倍率が定められます。
土地の固定資産税評価額×倍率=土地の金額 です。
この路線価は、自分でも調べることが出来ます。
http://www.rosenka.nta.go.jp/
さて、土地の場合はこれで終わりではありません。
土地は、形状によって補正することもありますし
用途や財産を取得した人によって減額措置などがあるのです。
まさに”評価”ですね。
http://www.nta.go.jp/taxanswer/sozoku/4602.htm
さあ、ここからは算数の時間です。
先ほどのA土地の路線価は450,000円/平米でした。
60坪(200平米)として計算してみましょう。
(1)更地の場合
450,000円×200平米=9千万円
売値が1.5億に対して評価額は9千万と大分開きがありますね。
(2)100円パーキングの場合
事業用の土地として、200までは50%評価が軽減されます。
450,000円×200平米×50%=4,500万円
9千万円−4,500万円=4,500万円
これでも相当安くなりますね。
(3)更地を人に貸していたら
貸地の場合、借地権割合分が軽減されます。
借地権割合は60〜80%が一般的です。
A土地の借地権割合は70%ですので
9千万円×70%=6,300万円
9千万円−6,300万円=2,700万円
となります。
(4)自分たちが住んでいたら
240平米分までは、80%軽減されます。
450,000円×200平米×80%=7,200万円
9千万円−7,200万円=1,800万円
時価1.5億の土地がわずか1,800万円の評価額に
なってしまうのです。
この様に、現預金は1億円は1億円ですが
土地建物の場合には、使い方で大幅に評価額を低くすることも
可能なのです。
人に土地を貸した場合、通常は居住権や営業権などの問題があり
少々面倒ですが、100円パーキングの場合は1年以上続ければ
契約を解除することも簡単な様です。
儲かって無さそうな100円パーキングでも
実は相続税対策としては有効なのでした。
評価方法についてもう少し詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
http://www.nta.go.jp/taxanswer/hyoka/zaisan3.htm
|
| |
|
|